映画・テレビ

2017年3月21日 (火)

海外ドラマシリーズ ( 第一印象の重要性 )

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海外ドラマシリーズにハマった切っ掛けは「チャームド」魔女三姉妹のドラマをたまたまTSUTAYAでレンタルして観たことだった。ファーストシーズンを観終わると、セカンド、サードと週末ごとに大量レンタルして一気に観続けた。まるで中毒症状に掛かったように止まらなくなってしまった。そして、チャームドは結局ファイナルシーズンまで観続けて完走した。

その後も、「ボーンズ」「スーパーナチュラル」「プリズンブレイク」などかなりハマった連続ドラマがあったが、いずれのシリーズもあまりにも長く続くので、途中で飽きてしまいファイナルシーズンまで完走出来なかった。途中で挫折してしまうシリーズが多かった中で、何とかファイナルシーズンまで辿り着いたのが「パーソン・オブ・インタレスト」と「メンタリスト」そして比較的短かかった「ライ・トゥ・ミー」の三作品だった。

一般的にヒットするシリーズ物の映画は、第1作目が大抵一番面白いことが多い。ゴッドファーザー、ターミネーター、スーパーマン、マトリックス、パッと思いつく作品を挙げてみても、だいたい最初の作品が一番印象に残っている。逆に言えば、第1作が大ヒットしたからシリーズ化したことを考えれば当たり前なのかもしれない。

そういう意味からすると、海外ドラマシリーズもファーストシーズンの第1話が面白いか否かで、その後を続けて観たいと思うか、もう観なくていいと思うかが決まるような気がする。メンタリストもライトゥミーもパーソンオブインタレストもファーストシーズンの第1話が物凄く面白いと感じたのでファイナルシーズンまで完走出来た。ロケットが地球の重力を振り切って、宇宙空間に飛び出す瞬間のように、シリーズ物の第1話にはぶっちぎりの面白さが求められるのだろう。

レンタルDVDを選ぶ時は、ジャケットの写真やあらすじなどを参考にして、なるべく面白そうな作品を誰でも選ぶ。しかし、自宅に持ち帰って観始めたところ、最初から訳が分からないシーンが続いて、サッパリ意味が理解出来ない作品だったりすることがある。そんな時のマイルールはとりあえず5分間だけ我慢して観てそれでも詰まらないと感じたら観るのを止めることにしている。最初の5分間が詰まらない作品は最後まで詰まらないことが多いというのが私の過去の経験則から導き出された結論だからだ。

さて、映画やドラマの出だしがいかに重要かが認識できたところで、これを人間関係に当てはめてみると、面白い仮説を立てることが出来る。人間の場合も第一印象が物凄く重要で、恐らく初対面の人の第一印象は最初の5分間で決まっている筈だと思う。最初の5分間で人は相手を品定めして、コイツは面白そうだとか、横柄な奴だとか、馴れ馴れしくて礼儀をわきまえない奴だとか、何となく感じのいい人だとか、相手を判定している。そして、その5分間の第一印象を後から覆すのは並大抵の努力では追いつかない。

NHKが莫大な制作費を注ぎ込み、人気女優の綾瀬はるかをヒロインに抜擢して、鳴り物入りで番組宣伝をした「精霊の守り人」を私も楽しみにしていたが、第一話を観てあまりに詰まらないストーリーにガッカリして二度と観なくなってしまった。綾瀬はるかには気の毒だが、あの作品は原作が悪いのか脚本が悪いのか、理由はよく分からないが、とにかく詰まらない。詰まらない作品は最初の5分間で決まるという私の法則はここでも成立していたように思う。





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2017年1月14日 (土)

芸能人町歩き番組

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モヤモヤさまーずとか、太川陽介と蛭子能収の路線バスの旅など、いずれもテレビ東京の芸能人町歩き番組がヒットしたことを受けて、他局も似たような番組をこぞって作り始め、最近は芸能人町歩き番組全盛時代である。

温水とタカ&トシの町歩き番組や、有吉の正直散歩などは、まさにモヤモヤさまーずと瓜ふたつの番組。徳光和夫と田中律子と女性ゲストの三人バス旅は、完全に太川蛭子の路線バス旅の二番煎じのパクリなのは、誰の目にも明らかだろう。

うわ〜、また芸能人町歩き番組かよと思いながらも、つい見入ってしまうのは何故なのだろうかと自分でも不思議に思うが、おそらく自分でも歩いたことがある街並みがテレビに出ると、ああココなら、つい最近行ってきたばかりだ、へえ〜ココを芸能人が散歩しているのかと、何だか親近感が湧いてくるのが、その理由なのではないだろうか。

同じくテレビ東京の元祖町歩き番組と言えば、『出没アド街ック天国』だろう。この番組は町歩きの中に、芸能人は出て来ず、ただひたすらにあるエリア内の人気スポットをランキング形式で紹介する。やはり、日常の気取らない街の風景が、視聴者の心を捉えるからか長年に渡って人気を維持している。

あまり番組製作の予算がなかったテレビ東京が苦肉の策で捻り出した町歩き番組が、今日のようにパクリ番組が次々に製作されるほどもてはやされるとは、おそらく誰も予想していなかったに違いない。秋元康が仕掛けたおニャン子クラブやAKB48などは、普通の女の子が街中の小劇場で歌や踊りを披露する形式からスタートして大ヒットした。キーワードは会いに行けるアイドル。

町歩き番組やAKBのヒット要因として考えられるのは、一般視聴者との距離感にあるような気がする。距離感が近くに感じられるので、親近感が湧き、何だか支持したくなりファンになる。

人間は誰でも自分に近いものや人に親近感を覚え好きになる傾向がある。自分とは別世界の出来事と感じてしまうほどかけ離れたものや人には憧れはしても、あまり積極的に支持したくはならないのが人情というものだ。そうは言っても、宝塚歌劇団などは例外で日常とは全くかけ離れた世界感の中に埋没する妄想体験も人々を魅了して止まない。ことほど左様に、人の心は移ろいやすく、捉え難いものだと感じる今日この頃である。



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