学問・資格

2017年5月25日 (木)

AI弁護士が現れる?

シミ・シワ・ホウレイ線対策に!


AI囲碁やAI将棋が、次々に最強プロ棋士をなぎ倒しているニュースが最近は多く見られるようになった。自動車の運転も、恐らくは10年以内にAIドライバーが実用化される勢いである。

かつては高度な専門職の代表格であった同時通訳なども、やはり10年以内には完全にAI通訳に代わっていくことだろう。

囲碁や将棋といったゲームは、ルールは比較的単純だが、変化は無限なのでコンピュータ化は難しいとの従来からの予想が、ディープラーニングという最新のコンピュータアルゴリズムによっていとも簡単に覆されてしまった。

まずゲームルールをコンピュータに覚えさせ、さらに過去のプロ棋士の対局棋譜データを全て覚えさせる。その上でコンピュータ同士を何億回も対局させて、何億通りもの戦型パターンをコンピュータ自らが学習することで、必勝法を進化させていく。これがディープラーニングというアルゴリズムである。

コンピュータがまるで人間のように自ら学習を深めて進化していく所が凄い。何億回も対局を重ねると、同じような局面にたどり着く進め方が、徐々にパターン化されて、自然発生的に必勝法が導き出されるのだと思う。

さて、囲碁や将棋のプロ棋士達が、AIの登場によって、その存在意義を脅かされ、恐らくは内心かなり肩身の狭い思いをするようになった今日、このようなAI化の波は次々と別の分野にも及んでいくことは明らかである。

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例えば法律の専門家である弁護士は、医者と並んで高い社会的地位と収入が約束されてきた職業であるが、元を正せば六法全書を丸暗記して、過去の判例をなるべく多く知ることがベースになって、実際の事件や裁判に臨むことになるので、その仕組みはまるで囲碁や将棋のルールを覚え、過去の棋譜を並べて学び、実戦に及ぶのと酷似していることに気付かされる。

このように考えていくと、AI弁護士やAI医師やAI公認会計士やAI税理士など、高度な専門知識を要求される職業であっても、AI化出来ない職業などほとんど無いのではないかと思えてくる。果たしてそれが人間にとっていいことなのか、悪いことなのかは未知数だが、後10年先に生まれてくる子供達は、大変な時代を迎えることになるのだけは確かだろう。





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