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2017年1月13日 (金)

プロ将棋棋士 三浦九段の将棋ソフト不正利用疑惑について

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高校に入学してから将棋好きなクラスメイトと仲良くなり、その友人の影響により将棋の本を読んで研究するぐらい興味を持つようになった。放課後は2人で将棋を夕方まで指す日々がかなり長く続いた記憶がある。

大学に入学すると、真っ先に将棋部に入部し、毎日将棋に明け暮れた。結局、大学四年間は将棋部以外のサークルには所属することが無かったが、今になって思うと、大学時代に星の数ほどあった軟派サークルに入っていれば、彼女の1人や2人くらい出来ていたかもしれないと少し後悔している。しかし、人生は一度切りなので、もしあの時何々していればと悔やんでも実は何の意味もない。

さて前置きが長くなってしまったが、昨年マスコミを賑わした話題に、プロ棋士の三浦弘行九段が公式対局中に離席を繰り返し、コンピュータ将棋ソフトを使用して次の一手をカンニングしていたのではないかとの嫌疑が掛けられ、竜王戦の挑戦者資格を剥奪され、公式対局の参加差し止め処分を日本将棋連盟から受けた事件があった。

1997年にチェスの世界チャンピオンカスパロフがIBM製スーパーコンピュータ『デープブルー』に敗れたことや、昨年は世界最強のプロ囲碁棋士イ・セドルがやはり、デープラーニングという新しいアルゴリズムを搭載したスーパーコンピュータ『AlphaGO』に敗れたことが、ビックニュースとして世界中を駆け巡った。

現在では囲碁や将棋の試合においては、世界トップクラスのプレイヤーでも最新のコンピュータには勝てなくなりつつあり、後数年経つと完全にコンピュータの方が圧倒的に強くなってしまい、おそらく人間では全く歯が立たない状況となるだろう。

そんな時代背景の中で起こったのが、今回の三浦九段のソフト指し疑惑問題である。自分が指している将棋と同じ局面を最強将棋ソフトで再現させ、将棋ソフトが指した次の一手をパクって自分が今指している将棋に利用する行為をソフト指しと呼んでいる。インターネット対局など相手側の様子が分からないケースでは時々行われている八百長行為で、見つかればもちろんルール違反である。

オリンピックの陸上や水泳競技に参加希望する選手は、試合前にドーピング検査を受けるが、将棋のソフト指しとはいわばオリンピック選手のドーピングみたいな意味合いを持っている。それを利用すれば、確かに優秀な成績を治める可能性が高まるかもしれないが、明らかな不正行為である。

不正行為に手を染めてまで、囲碁や将棋の試合に勝ちたいと思うのは何故なのだろうか。それは勝負の世界一筋で今まで生きてきた人にとっては、勝敗を左右するような重要局面で指す(打つ)次の一手は、これからの人生を変えるぐらいの重要な意味がある為だと思う。

これはあくまでも私見だが、私自身は三浦九段はソフト指しをやっていたと予想する。三浦九段本人がソフト指しを完全否認しており、さらに物的証拠が無い為、疑わしきは罰せずで、日本将棋連盟は三浦九段への嫌疑は証拠不十分であったと謝罪した。

コンピュータのAI機能が現在のように日進月歩の早さで進化していけば、いずれはコンピュータが人間の仕事の大半を奪うことになると、世界中の多くの学者が予測している。コンピュータのAI機能が人間の脳を超えることは確実で、今から5年先の未来ではAI機能付きヒト型ロボットが活躍する社会が訪れるだろう。

漫画家の手塚治虫が描いたアトムやウランのようなヒト型ロボットと普通の人間達が共生する社会はどうあるべきかを今から具体的に考えておく必要があるのかもしれない。

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